どうして料理が好きになったのか?
2017年01月30日
結婚当初は「米も研げない」だったのですが、これには理由があります。
高校生の時、家電(かでんじゃないです『いえでん』おうちのプッシュホン/1・2階切替式!)に出かけていた母から電話がかかってきました(高校時代は学校と家との往復だけで、伝書鳩なんて言われていました)。
- 「あんた、お米研いで水に漬けておいて。」
- 「分かった。」
- 「研ぎ方分かってる?洗剤使わないのよ?」
- 「それぐらい知っとるわ。ただ、程度が分からん。」
- 「水が透明になるまでやればいいのよ。」
はい、母、アウト!
まじめなあたしゃあ、真剣に水が透明になるまで研ぎましたよ、十数回も。母が帰ってきて炊飯器を覗いて
- 「米粒が全部半分に割れてるじゃないのよ!あんた何やってんの?!」
- 「いや、水が透明になるまで研いだ。」
- 「加減ってものを知らないの!?まったく・・やり直しだブツブツ・・」
その加減を聞いたんですよあたしゃ、お母さんw
以来台所に立つことはなく、洗い物専門でした。そうは言っても結婚して2DKに共働きで住み始めると、洗濯苦手・掃除は下手・米も研げないではやってられません。まずは研ぎ加減を覚えて。ボチボチと鶏を焼いたりステーキ焼いてみたり、ビシソワーズなんぞを作ってみたり。あとはカレーですね。まさしく「男の料理」です。材料はすべてその時にイチから揃えるという。
転機。
結婚2〜3年の頃に、イタリア人3人、オーストリア人、オーストラリア人の計5人が2DKに1週間滞在しまして。獣の臭いがアパートに充満。欧米の人間は体臭キツいですね(^_^
イタリア人が5日目ぐらいに「たまにはオレが飯作ってやる!」とツナトマトのパスタを作ってくれました。これが面白かった。パスタを茹でる湯に入れる塩の量が違う!とんでもなく多い!ニンニクと鷹の爪をオリーブオイルで香りを出して、とにかくトマトを煮詰めて甘みを出す。ゆであがったパスタをしつこくソースにからめる(ソースを吸わせる)。お土産のパルミジャーノをおろしまくって、「サラダか?」ってほどバジルをのせて完成です。
だからうちのはフィレンツェ正統のパスタなんですね(^_^
こちらはアレンジ。海老のトマトクリームソースです。
今年はバジルがたいへんよく育ち使い放題です。プランターに水をやると、バジルが喜んでいるかのようにめちゃくちゃ香りを出します。日当たりのちょうど良い場所を見つけるのに、数年かかってしまいました。直射日光はダメですね。明るい日陰がベストのようです。気温が上がりすぎないところ。
ここ10年くらいはスーパーだの魚屋だのに行って頬杖をつき「さて、何にしようかな?」と素材を見ながら考えているおばちゃんになっています。知り合いに見られるとけっこう恥ずかしいです(^_^;
何も思いつかないと、鶏と茄子を買ってきます。
左側、鶏と茄子を酒・味醂・酢・醤油・生姜汁で煮た物。本当は白髪葱をのせると良いのですが、この日は面倒臭かったのです。前日作ったキンピラごぼうと豆腐の味噌汁、あとは納豆。見事に茶色いご飯!醤油味ばかりで反省です。
パスタだと、輪切りにした茄子に粉をはたいてオリーブオイルで焼き目をつけたのを乗せたりしますが、一番好きなのは焼き茄子です。
30分ぐらい焼かないといけないし、皮剥くの熱いし。面倒だけと一番美味いですね。
かぼちゃも、あれば煮ちゃいます。酒と醤油とおかかだけです。
基本的に薄味で、素材の香りが強いのが好きです。
中華で爆香(バクヒャン)という言葉があるそうです。炒めている最中に突然香りが強くなることです。これ、和食でもなんでも通用しますね。爆香を感じたら次の手順に移るように気をつけています。
パスタだとニンニクがつきものですが、よく切れる包丁でみじん切りにしていると、こいつにも爆香があります。切っているだけで香りが猛烈に強くなります。おかげでニンニクを大量に入れる必要がありません。「よく切れる包丁」ってのがミソです。
材料の多い八宝菜など順番に火をとおすのですが、それぞれの爆香が出た時点で別皿に避けて最後に合わせて一気に煽ります。
冷蔵庫のあり物で・・・というとレタスチャーハン。
ご飯一膳で楽に二人前ができあがります。
鰺フライは、鰺がものすごく良かったので大成功でした(^_^ /
さて、たまには豪華にシンプルに。
近所の専門店街に北海道物産店がありまして。「塩水うに」1980円!
うに・しらす丼。
もはや料理でもなんでもない、自分の好きなだけご飯よそって、うにとしらすのっけてね!です。
美味かった(T_T 泣けるほど美味かったです。素材には勝てない(T_T うに余ったらパスタにでもしようか?と思っていましたが、1パックぺろりです。二人で半々にしましたが、一人1パックでもイケたな、こりゃあ。財布に優しくないですが。
調べてみたら、ネットでも買えます。
【訳あり】無添加 塩水うに100g(北方四島産)【生うに】【生ウニ】【うに】【ウニ】【エゾバフンウニ】【北海道ギフト】【RCP】【10P26Mar16】
価格:2894円(税込、送料別) (2016/8/2時点)
「塩水うに」で検索するとあまりにたくさん出てくるので驚きました。価格が価格なので、慎重に選んでください。日保ちしないので、食べる日を決めて日時指定で配送してもらわないといけません。
塩水うにというのはミョウバンで固めていないヤツのことです。だから「舟」にのせられないんですね。
この記事は2017/01/30に公開され、307 views読まれました。
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